昔ながらの下町感漂うエリアに建つ、築60年超えの空き家をカリアゲ

南千住駅南口より徒歩8分、昭和36年築の空き家をカリアゲました。

かつてドヤ街と言われ、今でもその古い面影を残す南側エリア。近年は海外からの旅行者の宿泊地としても使われたり、新しいマンションも増えて、少しずつ街の雰囲気は変わりつつあるよう。

 

この家で生まれ育ち、30年ほど前に親から相続をしたという現オーナー。周辺も空き家だらけで、屋根からは雨漏りもしており、このままでは売買も賃貸もできないと思っていたところ、数年前のカリアゲが特集されていた新聞記事を思い出して連絡をくださりました。

 

建物の痛みがひどく、6年のカリアゲでは内装工事をカバーすることで限界だったため、屋根の補修・屋上バルコニーの防水工事はオーナー負担という形で全面的な改修を行いました。

 

飲食店等の店舗もできるエリアのため、1階は広いスペースにして店舗用に、2階は住居としての機能を備えました。出入り口を2箇所設置することで1・2階の動線を分け、プライベートと仕事のオンオフがしっかりできるようなつくりになっています。

種別

リノベーション

所在地

東京都台東区日本堤

構造規模

木造2階建

計画面積

94㎡

設計

ルーヴィス

施工

ルーヴィス

施工管理

牧戸啓

撮影

中村晃